12.8.13

m.a+のエンジニアブーツ


m.a+のエンジニアブーツ

いつの日からかなのだろう、男のジーンズに合わせる足下のドレスコードがエンジニアブーツとなったのは....思い起こせば、おそらくそれは80年代にアメリカンロックシンガーであるブルーススプリングスティーンがスリーブレスT-shirtにジーンズ、そしてエンジニアブーツを履いてステージに立ちBORN IN THE USAを熱唱した時から始まったのかもしれない、いや実際には50年代に公開されたマーロンブランドが主演した映画の”乱暴者”で既にそのルックは完成されてたのではないであろうか?いわばそれが保守的環境の中にREBEL(反逆心)を生み出し若者達がオートバイという移動手段と自由を入手し、そこに最低限必要なワードロープを選択した時にもっとも機能的で、保護的なスタイルがそこに完成されたのではないであろうか?

M.a+のデザイナーであるマウリッツオ・アマデイ氏もご多分にもれず、そういった時代をロンドンで過ごしたとのこと。言わば、メンズ服の基本であり、自由の象徴とも言えるジーンズに合わせる靴を考えた時にはエンジニアブーツしかないのかもしれない。m.a+は独自の手法により、そのエンジニアブーツを最高のテクニックと最高の素材を使用し、今迄の価値観にないもっとも洗練されたエンジニアブーツを生み出したといえる。フォルムの奇麗さは勿論の事、金属部分は925シルバーを使用し、職人がパーツ毎に手仕事で仕上げる。丹念に鞣されたレザーは表の面も裏の面も特有の表情を所有する。アンライニングで仕上げられた製品は、その質の高さを証明する。

この秋、ジーンズに合わせるフットウェアーとしてもっともお勧めしたい足下である事に少しも疑問を抱く余地はないのではないだろうか?

text & Photo : 角田正弘

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