22.8.12

STEPHAN SCHNEIDER 2012-13 AW COLLECTION ステファン・シュナイダーの最新作は絨毯のテキスタイルとそこに佇む時間を彷彿させる。絨毯は、今現代までの時間の中テキスタイルとしてもっとも古いものとされている。フロイトはこの絨毯を食卓のテーブルの上に置き使用していたと言われている。最初にこの絨毯というものが誕生してからどの位の時が流れているのであろう。しかし今の時代のシーンの中でも欠かせない存在であり、日常のシーンの中にすっかりとけ込んでいる。ステファン・シュナイダーはテキスタイルの持つあるいは放つメッセージを、その空気感とともにコレクションの中に織り込んで発表した。本物は時間の経過、風化を感じさせない。そこには一時の時間の流れの中で風化してしまう”流行”をともなった現代のファッションシーンに対してのアンテーゼさえ感じる。